杜椛 くらしケア

2019年06月

看護の仕事はアップデートが欠かせません。
くらしケアでは、自主的に学びたいスタッフを応援するため研修費用を1人年間3万円補助しています。
さらに、勤務時間内の社内研修にも力を入れています。
昨年度はCBTとWRAPでした。
今年度は桐山塾。朝日看護大学の桐山先生をお招きして事例検討会を定期開催します。

先日、その第1回目があり、私は急遽対応しなければならない案件で参加できず、代表が録音していた勉強会の様子をあとで聞かせてもらいました。
そして、とても気づきの多いケースカンファレンスだったので感動しっぱなしでした。

特に先生の「わからなくてもいい部分はわからなくても良いのかもしれない、その人全部を知り切ることは難しいこと」の流れがぐっときました。

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いよいよ7月1日、愛知県2拠点目のくらしケア春日井訪問看護ステーションがオープンします。写真は事務所の様子。
ファレノプシスと言う事務所利用可のマンションの空室を利用しています。
ファレノプシスと言えば、競馬の競走馬がいたなぁと思い出す人もいるかもだけど、胡蝶蘭の別の呼び方なんですねー。
地元在住の訪問看護師たちが美しく輝いてくれることを期待しています。

7月15日開催予定の名古屋初開催の親なきあとセミナーはおかげさまで申込多数のため、会場設定を変更して対応します。

これからも日々の積み重ねを大切に、前進していきたいと思います。

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今日は最近思うことを素直に書こうと思います。

1.当事者不在のケース会議、どこまで必要?

2.障がい者のチカラを信じない、
障がい特性だからできないと決めつける、
障がい者のためだからと支援を押し付ける、
そんな支援者と話すのが一番苦痛。

3.障がい者に特化した居住支援、県内ではくらしケアにしかできないと思う。

今回はこの3本でお送りしま〜す(サザエさん風)

ここ数日、私の大切な時間を奪うものが上記の3つです。
障がい福祉の相談員としてはまだ数年しか経験がないけど、かれこれ30年、相談業務をやってきた身としては、支援者としてのあり方には思うところがあります。

当事者抜きで支援者が集められたケース会議。あーでもない、こーでもないと、解釈だらけのおばちゃんの会話で2時間。。
私たちだけで支援の方向性を決めて良いの?
本人の気持ちを聞かなくて良いの?

「知的障がいがあるから、そこまで理解できないし、やれないから支援を入れなきゃ。。」
そう決めつけて良いの?可能性を奪ってない?

「本人のためにはグループホームしかないでしょう。。」
本人の気持ちより、支援者都合?
本人のためを振りかざすのはやめようよ。

「物件探すにも、知的障がいがあるから不動産屋に騙されて変な契約をさせられないように。。」
まてまて、そのためにくらしケアがあるんだよ。私たちをなめんなよ!

「物件案内、男性が苦手だし本人が不安そうにしてるから同行します。。」
誰だって不安だろうし、社会ってそう言うものだよ。支援者が私たちに任せるのが不安なのか?私たちだって支援者。不安を解消できるような声かけぐらいしますけど。あとさ、本人のチカラをもう少し信じてあげようよ。

スピード感の違いと、施設都合での受け入れ拒否。医療がベースの私には障がい福祉の支援者たちの中に身を置くと時々とても居心地が悪くなることがあり、そうすると私は黙り込んでしまう。
今回のブログをもし障がい福祉の諸先輩方が読んだら気分を悪くされるだろうし、言い過ぎたかもしれないけれど、でもね、私は誰よりも障がい者の可能性を信じる支援者でありたいと思っています。
可能性を奪うのは、悪気はないけどそこに気づけない支援者じゃないの?って思うから。

くらしケアの代表は障がい者です。
誰もが、なんらかの役割を持って生まれてきています。だから大切ないのちを輝かせて欲しいし、障がいがあっても自己実現のために本人なりの努力をして欲しいと思います。
親であろうと本人の可能性を摘む権利はないし、「うちの子にはムリ」と言う先入観は捨て、本人の意思を尊重して欲しいと思うから、昨日も親さんとバトルしました。
障がいがあろうがなかろうが、安心できる居場所と心を許せる人が少しいて、役に立てて、やりたいことがやれるように。
看護の力を信じて仲間と共に活動を続けます。

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写真は医療的ケア児の通所施設「ここぱーく」のおともだちたちが作った夏の爽やかさを感じるゼリー。2層の下はカルピス、上はかき氷のイチゴとブルーハワイ。
今日のブログは暑苦しいので、ちょうど涼しげで良い写真なのだ(^^)


























全国訪問看護事業協会の研究報告、無事終了しました!研究は何度も挫折しそうになりながら、さらに最後に総会での発表なんて聞いてないよ〜ってところから始まり、日々の仕事をしながらの最終報告をパワポにまとめる作業はさすがにしんどかったです。

「精神障がい者の家族が抱える親なきあと問題に訪問看護ステーションができること」

200人くらいの協会員と有識者の方々の前で1年かけて行った研究結果の発表、久しぶりにキンチョーしました。

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今回の研究は、安易な私の考えで全国訪問看護事業協会の研究助成を申請、実際には羽島看護大学の石川先生、元くらしケアの所長で現在は関西医科大学の大学院生の眞榮くんが主になってまとめてくれました。
もちろん、アンケートを送付して集計したり、セミナーを開催したり、まだ小さなくらしケア、ほとんど私と代表が2人でコツコツ行いました。

ただこの研究は、岐阜県と愛知県の家族会連合会の会員の皆さまの協力なくして実施することはできませんでした。
日頃から「親なきあと問題の解決」を目標に活動しているくらしケアだからこその研究だと自負しています。

「ただの訪問看護の会社ではない」と常日頃から言っていますが、私たちは「くらしケア」と言う仕事をしているのだと思っています。
そして今回、全国の訪問看護の関係者に私たちの活動の一部を届けることができたことで、私たちの活動に加わりたいと言う人が全国に広がっていくと良いなと思います。

今回の研究結果はこちらです。































Twitterから、この記事を知りました。
「なぜあなたの会社の社長は朝礼暮改が多いのか」
https://note.mu/ikedanoriyuki/n/na63f63df0ead

この記事を読んで、ようやく納得しました。
くらしケアに関わっている人がこのブログを読んでるとしたら伝えたい。

貴方は、これからもくらしケアの代表を信じてついていけば大丈夫だよ!

私はまだまだ半人前、経営者と現場を行き来しながらもがいていて、下図ではまさに部長の目の高さにいられたらと思います。

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そして、まだまだインプット。
土曜日は東京に行き、斎藤環先生のひきこもりダイアローグ講座を受講してきました。
この道20年の実践者の語りには説得力があり、深い学びがありました。
家族の方々が多く参加され、ひきこもりの我が子に真剣に向き合っていらっしゃいました。
斎藤環先生をいつか講師にお招きしたいと思っていますが、以下にシェアしたいと思います。

ひきこもりの支援は年単位で時間がかかり根気がいる。
緊急性がない、危機感がないが今回の事件性で注目されるが、ひきこもりは安全集団である。
ただし家庭内暴力は1割にある。
統計上は115万人、斎藤先生曰く200か300万人いて、増加し続けている。
何もしなければ何も変わらない。
放置と強制的介入の両極端ではなく、中間的理解が大切。
ひきこもりの人は自分の状況を異常だと思って苦しんでいる。自分が何者かアイデンティティを保てないのは辛く、自分自身を社会から排除している。
ひきこもりからのゴールは就労や就学ではなく、自分自身を肯定的に受け入れられるようになり、まずは社会との接点を持つこと。

家族の基本的な心構えは、本人が安心してひきこもれる関係をつくる。
一歩踏み出すためには土台が必要。土台がぐらぐらしていると逆にしがみつきたくなる。
覚悟と根気、積極的に安心感を与え、信じて待つ。
働かなくても生きていけるとわかると、就労意欲が出る。不安にさせ、追い詰めても逆効果。
社会参加の条件として両親は一定額を継続的に渡す。家族会の平均は月2万3千円。通信費とのびのび外出するための交通費、散髪代などに使うためのお金を与えることで欲をなくさせない。

家族関係の改善のために対話を回復する。
対話は自由と権利、尊厳を最大限に尊重する。
対話は議論、説得、正論、尋問、叱咤激励ではなく、基本姿勢は相手に対する肯定的態度。
対話の目的は「対話を続けること」であり、互いの違いを認めて掘り下げていくことであり、相手を変えることや何かを決めることではない。
邪心や下心は捨て、ピュアな気持ちで本人の言葉に耳を傾ける。
対話は親密さの再確認であり、考えではなく感情や気持ちにフォーカスする。
一番聞きたいことは質問しないで冗談が気軽に言えるか、弱みを見せられるかどうか。
家族への恨みや強い不満と苦しみを訴えることがあるが、恨みと両極端の感謝の気持ちも常にある。

家庭内暴力への対処法は、暴力には断固拒否をする。禁止ではない。(◎イヤだ。✖︎ダメだ)
いかなる個人も暴力を振るわれない権利を持っている。
暴力が起きた場合の対応を予告(通報もしくは避難)し、実際に暴力が起きたら予告通りに実行する。ただの脅しではなく約束を守る。
通報して警察が来た頃には治まっているが、それで良い。
避難は1週間、一時帰宅を繰り返しながら安全確認をして帰宅。(エビデンスあり)
以上を行うことで暴力は振るえないとあきらめてもらう。

くらしケアがこれから進むべき道には「ひきこもり」と言うキーワードは必須となります。
精神科訪問看護による家族支援、心理教育、そしてオープンダイアローグはぜひ支援に取り入れていきたいと思っていて、私自身、まだまだ学ばないといけないけど、スタッフにも機会があれば学んで欲しいと思っています。
オープンダイアローグで支援者に必要なのは質問のスキルであり、「私は支援者として支援できているか」という懸念さえ伝えられることです。
支援者も自分の支援に希望を持ちたいと思っています。





















土日は、日本精神保健看護学会第29回学術集会・総会に参加しました。

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地元開催、多くの知り合いが実行委員として頑張ってました。
くらしケア元所長、大学院生の眞榮くんもポスター発表、元気そうでなによりでした。

精神科看護の要素
自分らしく、人が人の中で生きる
①自己理解
②コミュニケーションを継続させるスキル

症状を持ちながら、生活を組み立てる
③精神疾患、精神科看護に関する知識
④実行(遂行)機能 

症状と付き合いながら生活する
生活の中での早期のサインを見つける
生活の中での具体的な対処行動を知り、意識的に活用することができる

今日学びの多かったワークショップ
「段取り上手で自己コントロール!ADHDの時間管理を応用しよう〜訪問看護ステーションみのり 」

ADHDではなく、誰にでも使えるスキルなのでここでシェアします。

人はなぜ、いっぱいいっぱいになるのか?

自分のキャパを知らない
今の自分の状態を理解していない
優先順位を考えずに思いつくままに行動する
エネルギーを圧縮する工夫をしていない

自分らしさを保つことができる生活を組み立てることができていないことに対して

【初期】今に焦点を当て、覚醒から就寝までの生活を時間軸に沿って細かく書き出す

【中期】1日に使えるエネルギーと言う考え方
生活行動の質、量を書き出す
キャパシティを明確にする
役割とそれぞれの役割からの「したいこと」「しなければいけないこと」を明確にする
生活行動に使うエネルギーを工夫で圧縮する

【後期】組み立てを意識する
自分の現状を知る
優先順位を明確にする
視覚化する
1日、1週間、1ヶ月単位で組み立て、さらに長いスパンで振り返って修正をし続ける

エネルギーを使う行動を知る
時間の選択→時間に合わせて行動を立てる
情報の選択→見ないものを決める
行動の選択→優先順位を決める
人の選択→会う、会わないを決める(リアル、ネット上)

自分をコントロールする秘訣
常に今の自分の状態を意識する
結果ではなくプロセスを活用するという意識(構成要素、作業過程)
感情と行動を分ける
自分以外の力の活用(仲間、世の中にあるビジネス)

日々の生活を繰り返しながらより良い自分、なりたい自分、自己実現を目指して
看護師、母、妻、嫁、、、いろんな役割の中で、自分はどんな生活をしたいかを言語化しよう

より豊かな人生のために

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夕方、美味しいビールが飲めたらとりあえず最高な私。
さて、明日からも頑張ろう!!





















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