くらしケア 取締役 相談支援専門員 看護師 保健師 永井杜椛のブログ

カテゴリ: くらしケア

ご利用者さま、ご家族に育てて頂いている。

そう感じた日曜日。

いつものように、家族会例会に代表と一緒に参加した。
日曜日の開催には、平日には参加できない方々が多く参加していた。

さらに、精神科訪問看護を掲げるステーションから管理者と主担当の2名の参加。
パンフレットを配布され、がんがんご自身のステーションをアピールし、家族の方々の日常の困りごとに対して積極的にアドバイスをされたので、ちょっとだけ引いてしまった(笑)

家族会の方々にとっては、「くらしケアさんのようなことをしてくれるところなのね?」との質問があり、選べる先が増えるのは良いことだ。

けど、家族が外出できなくて困ったとき、本人の見守りのために最大1時間半、主治医の指示があればもっと長時間でも訪問をすると断言されたことには少し困惑した。
私は相談支援専門員の立場からも、誰のための支援かを常に考える。
過剰なサービス競争になるのは避けたいし、精神科訪問看護は家族支援で訪問できるとは言え、本来の目的を見失わないようにしたい。

例会に参加しはじめて3年。
最初は緊張したし、くらしケアのことを知ってもらい、受け入れてもらうまでには時間がかかった。
私も代表も、例会で売り込みをしたことはない。
代表は障がい当事者であり、実体験の中から障がいのある方のその人らしい自立を応援している。
私は精神の専門ではないけど、ご家族やご本人の苦悩に寄り添い、お役に立てることを考え続けてきた。

例会の終わりの時間が近づいた頃、「くらしケアさんも遠慮しとらんで、なんかアピールしときゃあ。」とご利用者さまで支援者でもあるご家族の方に促され、少しだけ近況を報告した。

くらしケアは、ご利用者さまやご家族に育てて頂きながらここまできた。
おごらず、謙虚に、感謝の気持ちを忘れず、これからも期待を裏切らないように常に努力し、くらしケアに出会って良かったと言ってもらえるよう、共にあり続けたいと思った。

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写真は、定期開催している親なきあとセミナー。
ご家族、当事者、支援者など、たくさん参加してくださった。今年は大垣と名古屋でも開催したい。





































今年度もあと少し。
4月からは新しいスタッフも増え、新体制となるくらしケア。
医療的ケア児対象の通所施設「ここぱーく」にも、大卒でNICUに3年、その後保育園に1年の勤務経験がある、若いけど芯の通った看護師(保健師)が仲間入りする。
ここぱーくは障がい福祉サービスの事業所。看護師の他、保育士や社会福祉士などの専門職が一緒に働くことにも意味があり、それぞれの専門性を認め合いながら、相乗効果を発揮して欲しい。
私を含め、看護師は問題解決型思考が抜けきらないけど、福祉の現場ではストレングス(強み)モデルの実践が有効だとつくづく思う。
保育士を中心に遊びを通した自然なかたちの療育と、小集団とはいえ、お友達との関係性の中から培われる社会性。
今まで行き場のなかった医療的ケア児が、ここぱーくに行くのが楽しみになり、親御さんとお子さんの成長を共に喜びながら子育てを応援し、そしていずれは卒業する場であることを目指す。
支援者が最も大切にしたいこと、それは小児であっても、ご利用者さまとそのご家族の本来持っている力を信じることである。
私たちができることには限りがあり、それでも高い志を持って日々頑張ってくれているスタッフのために、来年度は研修体制も充実させていきたいし、主体的な取り組みをどんどん評価し取り入れていく。

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くらしケアの理念には「明日が待ち遠しいくらしの実現」がある。
実はこの主語には、くらしケアで働くスタッフも含まれ、明日仕事に行くのが待ち遠しい職場がここぱーくであって欲しいし、私自身があなたにまた明日会うのを待ち遠しく思うことでもある。















両親をがんで亡くした後、がん患者さんのインフォーマル支援をしていた時に知り合い、キャンナス岐阜の活動を真っ先に応援してくれ、訪問看護を立ち上げるのにも強く背中を押してくれた在宅診療医がいる。

3年前、くらしケアで訪問看護を立ち上げることができ、仲間とご挨拶に伺った時に言われたのが「24時間やらないなら、患者さんは紹介できないよ」だった。
一瞬、冷たく感じる先生のこの言葉がなければ、今のくらしケアは存在しない。
訪問看護の激戦地で立ち上げたこともあり、あのまま中途半端なやり方をしていたらどうなっていたかとゾッとする。
当時はやりたいこととやれることが違って、まだくらしケアの今の理念もなくて、悔しい思いもたくさんしたけど、今は素晴らしい仲間に恵まれて毎日が充実している。

そう言えば先生に出会ったばかりの頃、がん専門の訪問看護をやりたいと話した時に、こんなことを言われたのを思い出した。「支援者も人間だからもたないよ。がんの患者さんもいれば、おばあちゃんに癒される訪問もないと。」
「僕たちも最初はしばらく訪問先がなくて、庭の草むしりとかしてたよ。」

そんな先生は、今は地域で医療に限らずやりたいことをどんどん仕掛けて街づくりをしている。

写真は、健康支援ディアスで主催した「がんサポートデイ」
先生には「ここまでできる!在宅医療」と言うテーマでお話をしてもらったのも懐かしい思い出。

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くらしケアが今の業態になって4年目に突入。
従業員が増え、事業所が増え、バックオフィスを充実させる必要性から、事務職の募集を開始したところ、ありがたいことにたくさんの応募が集まっている。
事務職の応募だけど、さまざまな資格保持者もいて、くらしケアで活躍の場も広げて欲しいし、書類選考後の面接が楽しみ。

世の中に事務職の求人はたくさんあるけど、くらしケアの理念に共感し、くらしケアで働きたいと言う人を仲間にしたい。

昔、病院の健診部門立ち上げに関わり、その時に苦楽を共にした事務さんが私の中での理想。
控え目だけど芯が通っていて、人当たりが柔らかく、責任感が強く、仕事は正確で早く、とにかく安心感があった。

健診や人間ドックを受診する方々は大切な病院のお客様で、立ち上げからとても忙しく、取引先や病院関係のVIPの利用は断れなかった。
上からの無理難題をなんとかしようと共に頑張り、私は事務さんに助けられ、誰よりも彼女を信頼していた。

立ち上げ時にはいろんな部署から人が集められた。胃カメラ担当の看護師はできない理由ばかりを言ってよく揉めたし、エコー担当の検査技師はとにかく丁寧に受診者一人ひとりに関わり、胃透視担当のレントゲン技師は少しでも待ち時間を短くするよう工夫していた。でも、外来かけもちのパワハラドクターが診察の日は受診者を待たせてヒヤヒヤした。

私の役目は全体を見ながら、保健師として受診者の面接や健康相談をすることで、待たされて機嫌を悪くしている受診者が、最後の健診相談で「また来年もここを利用します」と言って帰って頂くことだった。

どんな職場でも、ここで自分に求められることは何かを考えて仕事をしてきた。

仕事が大変なのは当然だし、どんなに忙しくても信じ合い、同じ目標を持って頑張る仲間がいれば乗り越えられると思う。そこには達成感と安堵があり、やりがいがある。

今でも事務の彼女とは友達だし、年に1回、くらしケアになってからも無理を聞いてもらっている。もうすぐその季節がやってくる。

写真は今回の内容には全く関係ないけど、人生初買いの1,800円もする花粉症対策の目薬なり(^^)

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当事者と言う言葉がある。

私は、母親の当事者。嫁の当事者。支援者の当事者。

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昨日、ぎふ障がい者きょうだい会主催の、映画シンプル・シモンの鑑賞と交流会に参加した。

とってもステキな映画だったので、ぜひあなたもレンタルして大好きな人と観て欲しい。
アスペのシモンを取り巻くホッコリするラブコメディ❤️

さて、話を戻すと、昨日の交流会の中で、きょうだいだって、支援者だって、セリフケアが必要だよねと言う話になった。

ケアする人にこそ、ケアを。
開業保健師として、医療や介護職の人たち向けに「心と体のセルフメンテナンス」と言うプログラムで研修講師をしていた頃、とにかく言い続け体感してもらった。

自分自身にヨシヨシをしてあげる。
自分で自分を抱きしめてあげる。

もちろん、大好きな人からハグしてヨシヨシされたらもっとうれしいけどね(笑)

さらに、そんなことが苦手な人も、鎧を脱いで話ができる場があると良いなと思う。
当事者会ってそういうもの。

支援者の当事者会をやれると良いのだろうな。
カフェディアス時代は、がんに関わる当事者を募ると、いろんな病院の看護師たちも集まって、肩書き抜きでよく交流会をした。
患者さんの前で、鎧を脱いだ看護師は泣いたりする。
だって、看護師だって人間だもの。
フラットな当事者会。
ケースカンファより有意義な時間かも(笑)
またやれたら良いなと思う。



























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